娘に会社を引き継がせるときの留意点は、何かありますか?

娘にいきなり単独で代表権を与えて社長はすぐに会社を退職するというのではなく、社長は代表権
のある会長に就任するといいでしょう。

後継者がいないから会社を清算するという社長の話を最近、耳にしました。一旦は長男が会社を継
いだのですが、後に挫折してしまい、既に引退していた社長が再度経営に戻ったものの、後継者が見つからないので、結局、会社を清算するとのことでした。 その社長は、会社を清算する際に従業員を解雇することが大変つらい決断だったと話していました。
会社は男が継ぐものだとの考え方は、最近では崩れてきていると思われます。息子ではなく娘に会
社を継がせたいという例や、実際に一人娘の長女に会社を継がせている例が見受けられます。社長になった一人娘の話では、大変な仕事ですがやりがいがあって、女性経営者の集まりに参加する等して人間関係が広がったということです。
 社長の娘に会社を継がせる例では、社長もすぐには会社を退職せず、自らは代表権を有する会長に
就任し、娘は代表権を有する社長に就任させることが多いといえます。いきなり単独で代表権を与え
ると、娘がその業務をこなすには未熟であったり、従業員が反発したりする恐れも否定できません。
また、社長が代表権を有する会長になれば、近くで娘に社長としての教育をすることもできます。そ
の点でも、社長が代表権を有する会長になることは、有益だと考えられます。
 女性は概して男性より、きめ細やかな対応ができ、肝が据わっていることが影響しているのかもし
れませんが、近年、女性の社会進出が多くなっています。社長がもし会社の後継者を決定しようと考
えているのなら、男性だけではなく、女性も後継者の対象として検討してみてはいかがでしょうか?