社長業を息子にバトンタッチしたいと思っています。気をつけるべきなのは、どのようなことですか?

社長業は、突然やれといわれても、その心構えや経営・マネジメントに関する知識等がなくては務まらないといえるでしょう。大切なのは、事前準備です。

この間、ある社長が「会社を清算したい」といい出しました。10年以上前に息子を後継者として事業承継を行ったのですが、その息子が不意に会社を辞め、家を出て行ってしまったためだそうです。社長によると、高齢になり、後継者もいませんので、そろそろ会社を清算して引退したいという話でした。
息子が会社に入ったことにより、社長は給料を大幅に下げ、事業の引き継ぎを行っていたのですが、息子は、入社直後に社長業への対応を求められたことや、会社経営に対する責任感に、耐えることができなくなってしまったようです。
現社長が会長に、後継者(息子等)が社長に就任して、現社長が完全に現役を退かないうちに後継者に対して社長業の教育をするという例が、最近、よく見られます。これはとてもいいことだと考えられます。そして、現社長は、会長でも代表権のある会長に就任することをお勧めします。
社長業は、突然やれといわれても、その心構えや経営・マネジメントに関する知識等がなくては務まらないといえるでしょう。どのようなことにもいえることですが、事業承継についても事前準備が大切です。慌てずにじっくりと人の承継を行っていくのも、一つの方法だと思われます。